プログラミングを覚えたいけど何から始めたらよいかわからない。。
プログラミングについて調べたら「プログラミング言語」っていうものがたくさんあって、何を選べばよいのかわからない。。
「いざプログラミングを始めよう!」と思っても上記のような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
今回の記事ではどのようにプログラミング学習を開始すればよいか解説していきます。
そして、次回の記事では実際に仕事レベルでプログラミングが出来るまでの具体的な学習方法を説明します。
- プログラミング学習の始め方 (今回の記事)
- 仕事レベルまでスキルを上げる学習方法 (次回の記事)
そもそも「未経験者だけどプログラミングを覚えたい。」「文系でもプログラミング出来るって聞いたから勉強したい。」と思っている方は、
次のような理由からプログラミングに興味を持ったのではないでしょうか?
- 今の働き方を変えたい
- 手に職つけたら就職・転職に困らない
- 満員電車を気にせずに家や近場のカフェで作業したい
- ゆくゆくはフリーランサーになって自由に働きたい
- 収入が高いと聞いて興味を持った
プログラミングを始めようと思ったきっかけは人により様々ですが、プログラミングが出来るようになることで、上記の「プログラミングに興味を持ったキッカケ」の内容はどれも実現可能です。
それでは早速プログラミングの学習の始め方解説していきます。
目次
プログラミング学習で使う言語1つを選ぶ
「プログラミング言語」について調べたことがある方であれば、次のようにたくさんのプログラミング言語が存在することに気づくことでしょう。
- JavaScript
- Java
- PHP
- Ruby
- Swift
- Python
- その他多数
プログラミング未経験者に取ってはまずはここで「え、プログラミングってこんなに種類あるの!?」ってなると思います。
ただ、ここでとりあえず「Javaってよく聞くからJavaにしようかな。」のような選び方をすると、無駄なことを勉強してしまう可能性があります。
というのも、プログラミング言語によってできること・できないことがあるからです。
各プログラミング言語で出来ることは次のとおりです。
代表的なプログラミング言語
- iPhoneアプリ開発 : Swift, Objective-C
- Androidアプリ開発 : Kotlin, Java
- Webアプリ・サービス開発 : PHP, Ruby, JavaScript
この対応表を理解しないで、iPhoneアプリを作りたいのにPHPを学習する言語として選択してしまうと、かなりの遠回りになってしまいます。
このようにまずは、「Web開発」「iPhoneアプリ開発」「Androidアプリ開発」を選択して、それに合った言語を選択しましょう。
もし「iPhoneアプリが作りたい!」のような強いこだわりがなければ「Web開発」から入ることをオススメします。
Web開発を進める理由は次のとおりです。
- iPhone・Androidアプリ開発比べて開発環境構築のハードルが低い
- 作ったアプリ・サービスの動作確認がしやすい
- 1つのプログラミング言語を覚えたら2つ目以降は学習ハードルが下がる
- 無料で一通りのWeb開発が学べるチュートリアルが用意されている
スマホアプリ開発と比べて開発環境構築のハードルが低い
まず、iPhoneアプリ開発から言うとMacが必要になるため、そもそもMac以外のパソコンをお使いの方はiPhoneアプリを作ってリリースすることが出来ません。
また、iPhoneアプリもAndroidアプリも開発するには実機が必要になります。
厳密には「エミュレーター」と呼ばれるものを使って開発も可能ですが、最終的には実機での確認が必要になります。
ここでのエミューレータとはパソコン上でiPhoneやAndroidと同じ動きをするツールです。
詳しくは「エミューレータ」を参照
作ったアプリ・サービスの動作確認がしやすい
Webの場合は書いたプログラムの動作を確認する際にはブラウザがあれば動作確認できるのと、書いたコードがすぐに確認できます。
それに対してスマホアプリ開発の場合は、書いたプログラムの動作を確認するためには実機に書き出す(コンパイル)というフローが増えるため少し時間がかかります。
- Web : プログラムを書く → ブラウザで動作確認する
- スマホアプリ : プログラムを書く → コンパイルする → スマホの実機に書き出す → 動作確認する
コンパイルとは、コンピュータがプログラムを実行できるように状態にすることです。
ここでは、iPhone、Androidアプリを実行するのに必要なことだと認識していただければ大丈夫です。
プログラミング初心者のうちだと、この動作確認のステップの違いで学習スピードに差が出てきます。
1つのプログラミング言語を覚えたら2つ目以降は学習ハードルが下がる
どのプログラミング言語も文法(書き方)が似ているため、1つプログラミング言語を習得すれば、2つ目以降は1つ目の言語の知識を使って効率よく学習することが出来ます。
たとえば、ヨーロッパの人は英語・ドイツ語・スペイン語と複数の言葉を使える人が多いです。
複数言語を使える人が多い理由はそれぞれの言語の単語が似ていたり、文法が似ているからです。
プログラミング言語も「言語」であり、どのプログラミング言語も同じような「単語」「文法」が使われているため、1つのプログラミング言語の知識を応用することが出来るのです。
無料で一通りのWeb開発が学べるチュートリアルが用意されている
ここまでプログラミング初心者・未経験者に取ってアプリ開発よりもWeb開発のほうが効率的に学びやすいことを書いてきました。
最後のオススメの理由として、無料でWeb開発の基本的なことが学べるチュートリアルが学べることです。
そのチュートリアルは「Ruby on Rails チュートリアル 実例を使ってRailsを学ぼう」です。
このチュートリアルでは次のようなことが学べます。
- 開発環境について
- Gitの使い方
- インターネットに公開するやり方
- 簡単なWebページの作り方
- データの登録・更新・表示・削除のやり方
- ログイン機能の作り方
- Twitterのような投稿型サービスの作り方
- テストの書き方
上記の項目の中で知らないことがたくさんできてきたと思いますが、これらもチュートリアルをやりながら学ぶことができるので、
現時点では「Web開発の知識を順序立てて学ぶことが出来るんだな」と思うくらいで大丈夫です。
余談ですが、ぼくは良くプログラミングを教えたり・相談を受けたりしています。
ぼく自身は「JavaScript」が一番得意なのですが、プログラミング学習のオススメの教材として「Ruby on Rails チュートリアル 実例を使ってRailsを学ぼう」をよく紹介します。
その場合は最初に学習するプログラミング言語として「Ruby」を選択することになりますが、
先程も述べたように1つプログラミング言語を身につければ2つ目以降のプログラミング言語習得は比較的カンタンです。
他にも役に立つ学習サイトや動画教材なども色々あり、そこではプログラミングの基礎を学ぶことが出来ます。
上記サイトで「Ruby」の「変数」「関数」「クラス」などの書き方を覚えたら、チュートリアルで実践に入るのが良いです。
今回は「Ruby on Rails チュートリアル 実例を使ってRailsを学ぼう」を紹介しましたが、他にもPHPやJavaScriptなどでWeb開発の基本を一通り学べるチュートリアルがあれば、
それに合わせてPHPを最初に学ぶ言語にしたり、JavaScriptから始めると良いでしょう。
ただ、その際に注意してほしいのは、同じタイミングで複数のチュートリアルに手を出すのではなく、「1つの言語・チュートリアル」のみに集中して取り組んでください。
何度も繰り返し言ってますが、1つのプログラミング言語を習得したら2つ目以降のプログラミング言語の習得は難しくないからです。
開発環境を整える
Web開発の基本を学ぶのにオススメした「Ruby on Rails チュートリアル 実例を使ってRailsを学ぼう」を使う場合は、「cloud9」というアプリを使ってブラウザ上で開発を進める事ができます。
しかし、それ以外の言語を学ぶときや、さきほど紹介した「ドットインストール」「Progate」、または本を使って学習する際はパソコン内に開発環境を用意する必要があります。
開発環境を用意する理由は「圧倒的に学習効率が良い」からです。
「cloud9」と同様な環境をパソコンに用意する際にオススメするのが「Visual Studio Code」というアプリです。
以下の記事で、Visual Studio Codeを使うときと使わないときの比較をアニメーション画像で用意しているので一度ご確認いただけたらと思います。
また、インストール方法や使い方など参考になるサイトも以下の記事にまとめてあります。
メンターを見つける
いままで話してきた内容にそってプログラミングの学習を始めて、100%何度も壁にぶつかるでしょう。
プログラムがうまく動かないけど、なんで動かないのかわからない。
まる1日かけても何も解決できなかった。
プログラミングを始めたいけどそもそも環境構築でつまづいてスタートすら出来ていない。
独学で勉強を始めたが挫折してしまう人のほとんどはこのような体験によるものでしょう。
「プログラミング未経験だけど会社に入って覚えた。」
「新卒で入った会社の研修でプログラミングを覚えた。」
これらに共通するのは「周りに教えてくれる人(メンター)」がいたからプログラミングを身につけることが出来たということです。
「わからないところがあったら人に聞く」というのは、プログラミングに限ったことではなく、スポーツでも語学勉強でも一緒です。
「TECH::CAMP」や「WebCamp」などのプログラミングスクールが存在するのは挫折しないで学べる環境を求めている人が多いからでしょう。
無料・低料金の学習サイトと比べると金額は高めになりますが、短期間でプログラミングを身につけることが出来るかなと思います。
短期間で身につけられる理由は、わからないことがあったらすぐに聞けるからで、一人で何日たっても解決出来なかった問題も経験者に聞けばすぐに解決することも可能だからです。
そのため自己投資としてプログラミングスクールに通うのも1つの手だと思います。
しかし、プログラミングスクールに通うのは高くて厳しいと思う方も多くいることでしょう。
その場合におすすめしたいのが、プログラミングを教えてくれる人(メンター)を探すことです。
メンターを見つけるのに使えるサービスは探せば色々あると思いますが、ここでは次の3つを紹介します。
ジモティー
「ジモティー」は地元の人といらなくなったものを売買したり、習い事やアルバイトなど様々なものを募集しているサイトです。
その中でもスキル・ノウハウのやりとりも行われているので、地元でプログラミングを教えている人が居ればその人に連絡をしてプログラミングについて教えてもらえることが出来ます。
無料で教えている方も居ますし、有料で教えててもプログラミングスクールほど高くない場合がほとんどなので、メンター探しとして使うのはいかがでしょうか。
ちなみに、ぼくもジモティーに「プログラミング教えます」と掲示していて、過去にいろいろな人に教えてきて、今でも継続して教えている人もいます。
MENTA
MENTAはメンターのマッチングサイトで、さまざまなスキルを提供しているメンターを見つけることが出来ます。
初心者向けにプログラミングを教えている人もたくさんいてプロフィールもしっかり見れるので、この人なら安心して聞けそうだなという一人を選びやすいかと思います。
入江開発室
入江開発室は現役エンジニアやプログラミング初心者、未経験だけど開発に興味がある人など様々な人が参加しているオンラインサロンになります。
このオンラインサロンに参加すると以下のようなグループ(チャンネル)があるので、気軽に質問することが出来ます。
- 駆け出しエンジニア
- 初心者質問用
- 実際に作っているサービスに開発者の一員として参加できる
「駆け出しエンジニア」では自分と同じ境遇の人がいるので、周りが頑張っているから自分も頑張ろうという気持ちになります。
「初心者質問用」では、わからないことや質問したいことなどをすると、現役エンジニアや、同じエラーを乗り越えた仲間が教えてくれるので問題を早くに解決出来ると思います。
また、入江開発室ではいくつかサービス開発も行っており、興味あるサービスの開発に参加することも出来ます。
サービス開発に参加することで、仕事としての開発を体験でき一気に成長することが出来ます。
まとめ
今回の記事では以下について話してきました。
- 作りたいアプリに応じて学習するプログラミング言語を1つ選ぶ
- 作りたいものは今は無いがプログラミングを覚えたいならWeb開発がオススメ
- 効率よく学ぶために学習環境を整える
- 挫折しないで、わからないところが出てきた時に質問できるメンターを探す
ただ闇雲にプログラミングを勉強しても、関係ない方向(異なる言語)に向かっていくとなかなか身につかず挫折しやすいです。
プログラミングの学習も英語の学習と似たもので、学習プランを立てるのがとても重要になります。
次の英語の学習プラン例は①順番に勉強したほうが効率的に学べますが、②や③から始めても、単語や文法が分からなければ意味を理解することは出来ません。
- 単語と文法を覚える
- リーディング練習する
- リスニング練習する
- スピーキング練習する
- 実際に会話をして日常会話を身につける
逆に言えば、ちゃんと計画をたてて学習すれば効率よくプログラミングを覚えることもできます。
ただ、1人でやってもわからないことがたくさん出てきて行き詰まると挫折してしまいます。
そこで必要なのがメンター(先生)です。
質問するだけでなく、時にはコードを添削してもらうことも出来て、その時に初めて学ぶ書き方や、プログラムを書く時に気をつけるべきことなど、
教科書に書いてないようなことを学ぶことが出来ます。
もし「メンターがなかなか見つからない」、「プログラミングではないがWebの仕事に関することで困っている」などあれば、いつでも質問受け付けております^^
以下の記事の最後の方に質問先をまとめているので、そちらよりご連絡をいただけたらと思います。
次回は「【完全未経験者向け】プログラミング学習方法【実践スキル習得編】」について解説していきます。